同じホテルの同じ部屋を、同じ値段で取ったとします。 それでも、どのサイトから申し込んだかで後に残るものが変わります。ポイントなのか、クーポンなのか、現金の節約なのか。
そして、そもそも「同じ値段」に見えているだけ、ということがよくあります。 最初に出た金額は税とサービス料を含む前だったり、キャンセル不可の前提だったりします。
僕は行き先で予約サイトを変えています。毎回3つ全部を開くのではなく、行き先が決まった時点でだいたい入口が決まる、という使い方です。
行き先で予約サイトを変えている
僕の場合はこの3つです。
- 国内 — じゃらんnet
- アジア — Agoda
- 欧米 — Expedia
理由は単純で、その地域の宿の載り方が違うからです。 国内の小さな旅館やビジネスホテルは、海外系のサイトだと載っていないか、プランが少ないことがあります。 逆にアジアの宿は、Agodaのほうが同じホテルでも安いプランが出てくることが多い。欧米はExpediaで見ることが多く、航空券と宿をまとめて見たいときもここです。
国内はじゃらん
国内の宿を普通にオンライン予約して泊まれば、クーポンとポイントがそのまま乗ります。条件を選ばず使えるぶん扱いやすい側です。
楽天トラベルも候補には入ります。楽天のクーポンやポイントが強い時期は、そちらのほうが最終支払額が下がります。 国内はこの2つを並べて、安いほうにしています。
じゃらんnet
じゃらんnetで宿を探すアジアはAgoda
セールや会員価格で、同じホテルがはっきり安く出ることがあります。日本の宿も載っているので、国内でAgodaのほうが安ければそちらにします。
ただし事前決済が前提のプランが多く、キャンセル規定も宿ごとに幅があります。安さだけで飛びつかず、後の節のチェックは必ずやります。
Agoda
Agodaで宿を探す欧米はExpedia
航空券と宿をまとめて探せるので、旅程がまだ固まっていない段階で見るのに向いています。 都市が複数にまたがる旅では、宿を1か所で管理できるのも楽です。
Expedia
Expediaで宿を探す予約サイトのステータスは、たいてい上がらない
どのサイトにも、利用実績に応じた会員ステージがあります。上位まで行けば特典もそれなりになります。
ただ、そこへ届くのは毎週のように泊まる人です。 家族旅行では行き先や人数で最適なホテルが変わりますし、掲載プランやクーポンも毎回同じではありません。 年に10泊程度では、どこか1社に実績を集約しても上位ステージには届きません。
なので僕は、ステータスを上げることを目標にしていません。 1社に寄せる努力より、行き先で入口を変えるほうが効きます。
なお、同じチェーンを継続して使える人なら話は別です。 東横INNの会員制度は10泊でシングルの無料宿泊券が1枚もらえるので、国内出張が多いなら予約サイトを横断するより分かりやすいです。
比べるのは表示価格ではなく、最終条件
2つのサイトを並べるとき、最初に出た金額だけでは決められません。少なくとも次を揃えて見ます。
- 税金とサービス料を含む最終支払額
- 同じ部屋タイプとベッド数か
- 朝食が付くか
- キャンセルできる期限
- 現地決済か事前決済か
- クーポンやポイントを使った後の金額
この6つを揃えないうちは、価格差を比べても意味がありません。 並べ直すと順位が入れ替わることがよくあります。
最初の表示が安くても、税とサービス料を含めると差が縮まることがあります。逆に、アプリ限定価格や会員価格で差が広がることもあります。
キャンセル期限も見落としやすいところです。 数百円安いプランがキャンセル不可で、同じホテルの取り消せるプランとは条件が違う、ということが起こります。 予定が動きうる旅では、この数百円は保険料として払う価値があります。
海外は決済とキャンセルの条件が効く
海外の宿では、価格そのものより条件のほうで差が付きます。
事前決済か現地決済か。 事前決済は為替レートが予約時点で決まる代わりに、キャンセル時の返金に時間がかかることがあります。 現地決済は柔軟ですが、到着時のレートと、カードの海外事務手数料が乗ります。
税とサービス料の表示。 国や都市によっては、宿泊税やリゾート料金が現地で別途かかります。 サイトの表示に含まれているかどうかは、予約画面の最後まで進まないと分からないことがあります。
キャンセル規定の粒度。 「無料キャンセル」と書かれていても、期限が現地時間なのか日本時間なのかで丸1日ずれます。 長距離の移動を挟む旅では、ここを読み違えると効きます。
結局どこで決めているか
行き先で入口を決めて、そのあとは条件を揃えて総額で比べる。この2段階です。
まず、国内ならじゃらんと楽天、アジアならAgoda、欧米ならExpediaを開きます。 次に、同じ部屋タイプと同じキャンセル条件のプランを並べて、税とサービス料を含めた最終支払額を見ます。
ここで差がほとんど付かないことが多いので、そのときは手数の少ないほうにします。 十分に安いというのは、数百円ではなく数千円という意味です。 数百円のために条件の違うプランへ乗り換えると、キャンセル可否や朝食の有無でかえって損をします。
同じ部屋を同じ値段で取るなら、あとはどこから申し込むかだけの違いです。 その一手間で残るものが変わるので、いまのところ、このくらいの使い分けが僕には合っています。
※料金、プランの条件、各予約サイトの特典は変わります。予約前に各サイトの最新の表示をご確認ください。